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ガット船とは
皆さんは、「ガット船」と呼ばれる船舶を知っていますか?
おそらくあまり知らないという人が多いでしょう。
今回は「ガット船とは何か?」「どのような特徴があるのか?」などについて解説します。
■ガット船は砂利や石材の運搬に利用されている
「ガット船とは何か?」についてですが、「ガットクレーン」と呼ばれる、揚貨装置が装備されている船舶のことです。
大きな特徴は本船(自分の船)で
・荷物を積み込む
・荷物を降ろすことができる点
この点が他の船舶との大きな違いです。
そのため荷役設備がない港であっても、自力で対応ができるというメリットがあります。
ガット船は砂利や石材の運搬などに利用されることが多くあります。
さらに最近では災害発生後の支援物資の輸送などでも活用されています。
災害発生後は被災してしまった岸壁の荷役設備が使えないという場合がありますが、ガット船は自船の荷役設備が使えるため、被災地での支援物資の海上輸送や、復興時の災害がれきの海上運送でも活躍が期待されているのです。
また防波堤の土台を作る際にも活用されています。
運搬してきた石などを海底に投下して、防波堤の土台をつくり、ケーソンを設置するのに貢献しているのです。
■ガット船での業務内容
簡単にガット船について解説しました。
次に知っておきたいのがガット船の乗組員がどのような業務を行っているのかについてです。
主に下記のような業務を行っています。(それぞれが持つ資格などによって異なる)
・航海業務
こちらは安全に船舶を操船する業務です。航路の確認や天候に応じた航海予定の立案も行います。
・機関操作・メンテナンス業務
主機(メインエンジン)や補機(発電機)の操作や、各機器のメンテナンスを行います。
メンテナンスを怠ると、機械トラブルなどのリスクが高まり、安全性にも問題が起こるため、定期的な保守管理も行っています。
・ガットクレーンの操縦・荷役業務
船舶に装備されているガットクレーンを操縦して荷役業務を行います。
荷役業務とは船荷の積み下ろしのことです。
各種業務だけでなく、船体の清掃や塗装なども重要です。
お客様の要望により、様々な荷物を運送するため、ホールド(貨物艙)も定期的に清掃を行い、綺麗な状態を保つようにしています。
参考サイト
https://gatto-japan.sub.jp/gattotoha.html
https://www.pa.thr.mlit.go.jp/hachinohe/030/030/070/20200101203000.html