「ガット船で働くためのフィットネスとメンタルヘルスの重要性②」

◼体力づくりのためにできるフィットネスとは？

では、ガット船でできるフィットネスには、どのようなものがあるのでしょうか？
ガット船はスペースが限られているので、フィットネスジムのようにさまざまなトレーニングを自由に行えるわけではありません。
しかし、工夫次第でフィットネスを行うことができます。

・腕立て伏せ
・腹筋
・スクワット
・縄跳び
・懸垂
・ウォーキングマシン
・ウォーキング

ガット船で働く場合には、個室が割り当てられているケースが多いですが、この個室でできるものと個室以外でできるフィットネスがあります。
個室でできるものとしては、腕立て伏せや腹筋、スクワットなどです。
また、部屋の広さや設備内容になっても異なりますが、縄跳びや懸垂などを行える場合もあります。

個室以外でできるものには、ウォーキングがあります。
ガット船をウォーキングするのもよいですし、ウォーキングが難しい場合には、ウォーキングマシンを設置するのもよいでしょう。
マシンを設置しておけば、船員が交代で使用することができますし、運動不足の解消にも貢献してくれます。

その他では、体操を行うのもよいでしょう。
フィットネスは、時間を決めて行うのがおすすめです。
時間を決めておくことで、フィットネスを習慣化することができます。

◼体力作りだけでなくメンタルヘルスも重要

ガット船で働くためには、体力作りだけでなく、メンタルヘルスも重要となります。
メンタルヘルスとは、心の健康状態のことです。
心が健康であれば、快適に働くことができますが、不調になってしまうと、回復までに時間がかかってしまいます。

とくに、人間関係や緊張感などによるストレスによって、不調となってしまう可能性があるのです。
ガット船では、緊張感のある業務となりますが、厳しい叱責や威圧的な態度によって、船員の心を傷つけてしまう場合があります。
メンタルヘルスの重要性を理解してもらうには、企業側が外部講師を招いて、講習やセミナーを開催して、船員や管理者に対してメンタルヘルスの重要性を理解させることが大切です。

また、メールや電話などによって、船員が相談できるような仕組みを確保することも重要となります。
とくに、初めてガット船で働く船員の場合、慣れない作業や覚えなければいけない作業の連続で精神的にも限界を迎えてしまう場合があるでしょう。
そのような場合には、しっかりとサポートしてあげることが大切です。
サポートが不十分な場合、メンタルヘルス不調によって、長く働くことが難しくなってしまいます。

◼まとめ

ガット船で働くためには、フィットネスやメンタルヘルスが重要となります。
フィットネスを行わないと、運動不足となり病気や怪我のリスクを高めることになるからです。
また、メンタルヘルスも重要で、メンタルヘルス不調となると長く働くことができなくなってしまいます。
企業側も重要性を理解して、しっかりとした対策を行いましょう。

参考サイト
「船員の労働実態等に関する主な調査」