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ガット船などを使った海上輸送のメリットとは?②
「輸送」と聞くと、トラックや鉄道などを使った陸上輸送をイメージする人が多いと思いますが、輸送にはガット船などを使った「海上輸送」もあります。
今回は、ガット船を使った海上輸送のメリットについて見ていきましょう。
それから、あまり意識している人はいないでしょうが、日本においては、海上輸送は非常に大きな役割を担っているのです。
どのような役割を担っているのか、詳しく解説します。全編はこちらです。
■長距離輸送では海上輸送が中心となっている
全編では、海上輸送のメリットとして、「1度に大量の輸送ができること」と「他の輸送方法よりもコストを抑えられること」を挙げました。
このようなメリットがあるため、国内では、主に長距離輸送において海上輸送が使われています。
ただし、運送にかかる時間は長くなりますのでその点はデメリットになりますが・・・・・
国土交通省の資料である「物流を取り巻く動向について」によれば、輸送機関別距離帯別輸送量の割合(2017年度)には、次のような特徴があります。
輸送距離が100㎞未満では、海上輸送はほとんど行われていませんが、輸送距離が500㎞以上~750㎞未満では、海上輸送の割合は53.0%、750㎞以上~1,000㎞未満では69.6、1,000㎞以上~では、79.9%となっているのです。
(出典:国土交通省 「物流を取り巻く動向について」)
短距離輸送では、トラック等の自動車を使った輸送が中心となっていますが、輸送距離が長くなれば長くなるほど、海上輸送の割合が高くなることがわかります。
つまり、現在の国内輸送における長距離輸送では、海上輸送が欠かせないことがわかるでしょう。
海上輸送と聞くと、あまりなじみがないかもしれませんが、欠かせない重要なものとなっているのです。
■日本の貿易でも重要な役割を果たしている海上輸送
海上輸送は、長距離輸送において非常に重要な役割を果たしているということを紹介しました。
しかし、海上輸送は国内での長距離輸送だけでなく、他にも非常に重要な役割を果たしているのです。
日本海事広報協会の資料によれば、日本の貿易量における海上輸送の割合は、以下のようになっています。
● 海上輸送 99.6%(7億9,976万トン)
●航空輸送 0.4%(332万トン)
(出典:日本海事広報協会 外航海運)
この資料を見れば、一目瞭然ですが、日本の輸出入のほとんどが海上輸送であることがわかるでしょう。
国内の長距離輸送はもちろんですが、貿易においても海上輸送は、非常に大きな役割を担っているのです。
ご存知のように、日本は四方を海に囲まれた島国ですから、多くの物を輸入に頼っている国ですので、効率的に、正常に海上輸送が行われなければ、大きな混乱状態となってしまうでしょう。
海上輸送は、多くの人の生活を支えているわけですから、日本においてはとても重要な輸送方法です。
■まとめ
ガット船などを活用した海上輸送には、大きなメリットが2つあります。
「1度に大量の輸送ができること」と「他の輸送方法よりもコストを抑えられること」です。
国内においては、短距離輸送では活用されていませんが、長距離輸送では海上輸送が中心となっています。
さらに、日本の貿易においても海上輸送は大きな役割を担っているのです。
参考資料
https://www.kaijipr.or.jp/assets/pdf/shipping_now/basic2024.pdf
https://www.mlit.go.jp/common/001354692.pdf